扇沢〜種池〜爺ヶ岳 3DAYS 9/17-19

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秋山は後立山の鹿島槍へ。予定では初日に種池幕営、二日目に冷池まで上がって幕営後、鹿島槍ピストンのつもりだったが雨のため種池停滞で下山。台風の影響もあって思わぬ長雨の中でのハイクになってしまった。

DAY1 扇沢→種池⇄爺ヶ岳

仕事終了後、新幹線、特急、在来線を乗り継いで信濃大町駅に23時過ぎ着。白馬にスキーに行く時にも泊まった登山者向けの素泊まり旅館に前泊、お風呂が24時間入れるのが嬉しい。駅から3分、そして歩いて10分の所にコンビニがあって便利なので、この周辺で遊ぶ時の常宿になりそう。

6時15分発のバスで扇沢へ。信濃大町駅前から三峰からなる爺ヶ岳と双耳峰の鹿島槍ヶ岳が綺麗に見える。
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50分程で扇沢着。連休にも関わらず悪天候の予報で観光客はまばらだ。ハイカーのほとんどが室堂を目指していく。
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鹿島槍ヶ岳への登山道、柏原新道の登山口は扇沢の駅から少し下った所にある。
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林道を10分程下る。
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登山口で登山届けの受付をしていたのであらかじめ書いてきたものを提出して7時ハイクスタート。種池幕営予定者は今日は僕らが二組目らしい。
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整備がいき届いて歩きやすいと評判の柏原新道を登る。
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ものすごくキメの細かい整備がされているのが分かる。
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1時間半ほど歩くと扇沢駅がはるか眼下に。その背後には鳴沢岳と針ノ木岳に続く稜線が見える。この風景をずっと左手に見ながら登る。
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程よく風があって時折ガスが飛んでくる。
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ガスが一気に上がってきて一瞬にして視界不良になったり。
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高度が上がってくると紅葉が目につくようになる。紅葉のピークにはまだ少し早いようだ。
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紅葉とその背後の稜線の風景を楽しみながら登る。
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3時間も歩けば扇沢ははるか眼下に。空模様は結構怪しい。
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ようやく今日目指す稜線が見えてきた。紅葉が進んでいてテンションが上がる。
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11時20分、種池山荘着。
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ちょうど昼時で山荘前は賑わっていた。
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右側から鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳と綺麗に見える。
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小屋の人に、混むので奥から詰めて張ってください、と言われた通りに詰めて張ったのだけど、これからひと張り大型テントが増えただけだった。フラットだが土が少し柔らかくてペグが効きにくかった。小屋でペグをレンタルしていたので、太めで長いのを借りてきてペグダウンしてみるといい具合に効いてフライにテンションが張った。今後は2〜3本ほど大きめのペグを持ってきてもいいかもしれない。
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昨夜のうちにコンビニで買っておいたおにぎりで昼食を済ませると爺ヶ岳へ出発。
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ちょうど13時、まだ雨は降っていない。爺ヶ岳は三峰からなっていて正面に南峰が見える。
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斜面は一面のチングルマと紅葉。
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まだピークではないが稜線上の紅葉もいい具合に進んでいる。
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しばらく登って振り返って驚いた。剱岳が目の前に。ピークを雲の中に隠して稜線の窓だけを覗かせているのが特別な存在感を強めている。
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ズームすると左手から三ノ窓、小窓と見え、更に氷河に認定された?雪渓も見える。この角度から剱岳を見るのは初めてなので満足度が高い。
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剱岳に見とれた後は前方に明日登る予定の鹿島槍ヶ岳を見る。鹿島槍は南峰、北峰からなる双耳峰で、猫耳のような形が特徴的だ。あの南峰と北峰の間の稜線を歩くのを楽しみにしていたのだ。
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雲行きが怪しいので爺ヶ岳へ急ぐ。まだ早い時間なので鹿島槍のベースになる冷池山荘へ向かう人も多い。
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その冷池山荘が見えた。ここから2時間あまり、今日中に行けるのだがテント場が小屋から少し離れていてしかも稜線上にあるので、今後の天気の動きを考えると種池で幕営した方がリスクが少ないと判断した。
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種池を振り返る。見下ろす紅葉も美しい。劔はだいぶ雲に隠れてしまった。
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13時39分、爺ヶ岳南峰ピーク。今にも降りそうな空に。
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さっきまで綺麗に見えていた鹿島槍にもガスがかかりつつある。
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反対側を見下ろすと大町市内が見える。
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種池から登ってきた稜線。
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ちょっと歩き足りないというのもあって中峰も登ることに。
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その途中に生えていたウラシマツツジ。
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鹿島槍の猫耳が完全に隠れてしまう頃、ぽつぽつと雨が降りだした。
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中峰へ登り詰める。
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ピークに立つ頃には鹿島槍は完全に見えなくなっていた。
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本降りになったので種池に戻る。風が少しあって寒い。種池から鹿島槍まではほぼ吹きさらしなので、雨の中を往復4時間あまり歩くのは辛いかもしれない。明日も雨なら停滞もしくは下山も検討しないといけないなと考えながら足早に戻る。

結構な降りっぷりで外に出て風景を撮るわけにもいかないので、テント内で山飯を撮るしかない。夕食は鍋。野菜類は軽く乾燥させて持ってきた。
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その上で水浸しになったお札を乾かす。
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ウィンナー投入。
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秋になったので生物を安心して持ってこれるのが嬉しい。
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シメにはラーメン。
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更にシメにシャケおにぎり投入。
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仕上げに卵も投入して雑炊のでき上がり。冷えていた体が一気に温まる。
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雨は全く止みそうにない。樹林帯にあるテン場なので風が当たらないだけまだましかもしれない。18時に就寝。トイレに行ったり数回の出入りでテント内はしっとり濡れてきている。雨脚が強いので跳ね返りがテント本体に当たって、シームのないフロアとのつなぎ目からもしっとりと濡れてきている。

DAY2 種池停滞

結局昨日降り出した雨は一度も止むことなく降り続いている。停滞モードに入っていたので目が覚めてからも6時頃までごろごろと過ごす。フライの隙間から確認すると大型テントのパーティーは出発したみたいだ。僕らのテント以外に2張り残っている。

朝食はホットドッグ、スクランブルエッグとマッシュポテト入り。
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食べた後もごろごろとして、たまにフライから覗いて他のテントを確認したりするも暇すぎる。予報は今日どころか明日まで雨。テント内は浸水はないが出入りの際の吹き込みや濡れたレインウェアなどで少しづづ濡れる面積が広がってきた。シュラフもロフトがすっかりなくなってしまっている。

下山か停滞か、鹿島槍に行くか、せめて冷池まで前進するか、色々考えているうちに昼前になってしまった。もう時間的に無理なので鹿島槍はすんなり諦めて、動かない方が無難と判断して種池山荘に素泊まりすることにした。

テントに比べると天国。
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お昼過ぎ一瞬雨が止む。
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五竜からキレットを越えて縦走してきた人が何人か到着していた。
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テントを撤収する余裕もなく小屋に入ったので、雨が止んでいるうちに回収しに向かう。ポツンとひとつだけ取り残されたステラリッジには申し訳ないことをした。
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小屋に入っても暇は暇なので、こんなこともあろうかと思って持ってきた本を読んで過ごす。
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時たま外の様子を見てみたり。相変わらずの勢いで降っている。
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夕食は自炊室でペペロンチーノ。
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しかし、ずっと降り続いているので怖くなってきた。色々なところが緩んでいるだろうし、明日下山できるのだろうかと。山荘から下って15分ぐらいの所に脆い沢があったのだがあそこは大丈夫なんだろうか?などと考えつつ20時に消灯とともに就寝。

DAY3 種池→扇沢

雨はまだ降っている。色々なことを想定して早出することにしていたので3時起床。朝食はフリーズドライの中華粥と豚汁。
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5時12分、下山開始。
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心配していた沢は問題なく横切れた。涸沢や白出沢では仮設橋が流されたりの被害が出たらしい。
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雨に濡れた紅葉を唯一の楽しみにしてもくもくと下る
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増水した扇沢が見えてきた。
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7時51分、下山。登山口まで来るとこの有様。石が滝つぼに落ちる音が遠くからでも響いていた。
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早目の下山だったので大町温泉郷ではゆっくりできた。温泉からあがる頃には雨は止んでいた。上の方は厚い雲がかかっていて状況は分からない。
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大町駅前を散策した後、松本へ。松本では久しぶりに松本城に行ったり、古風な喫茶店へ行ったりして軽く観光を楽しむ。いつもは下山してから帰りの電車の時間までぎりぎりで慌ただしかったが、今回は雨のおかげできせずしてゆっくり街を楽しむことができた。登山だけで終わるのではなくて、こういう形の山行もいいなあと思った。

とにかく今シーズンは雨の北アルプスだった。雨に降られた分、色々と教訓を得ることができたので、それぞれが実りのある山行になって結果よかったのだが、ちょっと消化不良な部分もある。今年は暑さのせいかほとんど雪が残っていなくて水不足であったり、花が終わっていたり、紅葉の進み具合がいまいちであったりと、いつもとは違う北アルプス体験だった。

鹿島槍ヶ岳は1泊あれば行けるので、あの南峰と北峰の稜線を歩くことを楽しみにして、いつかリベンジをしたい。