折立〜雲ノ平〜新穂高 DAY,1 8/13

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二年振りの北アルプスソロハイク。折立から雲ノ平、新穂高へ。

去年、太郎平から眺めた雲ノ平。雲ノ平とはよく聞いていたけどこの風景を見て、いつか必ず行きたいと思っていた。

定期便が廃止されて臨時列車扱いになった急行きたぐにで富山へ。23時半発の3時半着。富山に着くと結構な数のバックパッカーが列車から降りて来た。室堂に向かう人は富山地鉄の駅へ、折立へ向かうぼくは眠気でぼーっと駅前のバスターミナルにたたずむ。バスは5時発。数時間前に大阪を離れ、今は人気のない早朝の富山駅に。衣食住を背負った4日間の旅が今からまさに始まるんだと思うと胸が熱くなってきた。というより帰りたくなってきた。今年ほど山に入ってない年はないので全く自信がなかった。

5時ちょうどにバス出発。有峰で夜行バス組をピックアップすると車内は満席。大きいパーティーが2組、ペア数組、あとはソロの面々。

折立7時21分ハイクスタート。樹林帯へ。バスの車内で「絶対雨降るなー」て会話を聞いていたんだけど本当に天気悪い。直射日光をもろに浴びるこの先の草原エリアでは太陽が出ない方が良いんだけど、雨は降って欲しくないな。

登るほどにガスって来る。

ガスのお陰で去年みたいな滝汗はかかないけどお腹は減るのでトレイルミックスで補給しながら進む。下山してくる人たちが完全雨装備で憔悴し切った感じなのが気になる。風が冷たく体を冷やすのでパタゴニアフーディニーを羽織る。

ああ、降って来た。ザーっと激しく降ったらやんで、しばらくするとまたザーっと降ってくる。この繰り返し。

吹きさらしに出ると風が結構強い。

ガスはどんどん濃くなる。前方からいきなり人が現れて驚いたり。

この前を行く兄さん、レインカバーで分からないけどマックパックのカスケードにモンテインのジャケット着てた。モンテインは初めて実物見たので思わず話しかけてしまった。ゴアテックスより透湿性が良いって言われてるイーベントはやっぱ良いらしい。

11時16分太郎着。太陽がない分去年みたいな疲れはない。なんだかあっという間に着いてしまった感じがした。雨はやんでるけどガスが濃い。モンテインの兄さんは天気を読んでさくっと小屋泊まりに。

薬師峠テント場へ。

久しぶりに登場の我が家、VL-13。今年はダンロップ復刻カラーバージョンも出てて、薬師峠でもひと張り見かけた。まだ混んでなかったので水はけの良さげな所に張れた。

まだ12時半だけどガスでこの有り様。

寒いのでコーヒーをいれる。スタバのインスタントだけどインスタントじゃないみたいに美味しいというやつ。

結構混んできたー。

雨も降ってきたーー。
50mmマクロレンズも持って行ったんだけど使ったカットが多分これ1枚きり。

雨が降るとテントに引っ込むしかない。テント内では細引きを張り巡らせて濡れた物を乾かしている。奥に吊ってるのがMSRのパックタオル、今年はブランドが変わってたけどパックタオルは吸水性と速乾性に優れているので雨の時にはかなり重宝する。テントの出入りで雨が吹き込んでフロアが濡れるので、そんな時はパックタオルでひと拭きして吊るしておけばすぐ乾く。

ひと眠りして起きたらガスが切れていて時折太陽も顔を覗かせた。濡れた物を外に引っ張りだして出来るだけ乾かす。

雨がやんでいる内に晩ご飯、最近の定番メニューの焼きそば。

食べ終わる頃にまた降り出して、本降りに突入。かなり激しく降っている。そんな中でも立山方面からの縦走の人が続々と薬師峠に到着。外国人カップルが着いて渋いテント張っていたので見ていたらザックからおもむろに家庭用カセットコンロ取り出した。雨降っていても平気だし、重いものも気にしないしタフだなー。

テントから顔を出せないほど降ってきたので引っ込む。暇なので明日、明後日の晩ご飯のおかずのパンパン状態を撮影、その後就寝。

就寝するも雷雨になって眠れず。真上で光って鳴っている時は恐ろしかった。フライに打ち付ける雨の音も半端なく凄い。初めて体験するテントでの大雨になった。眠れないので水漏れしていないか時折起き上がってインナーをチェック。そんなことしている内にトイレに行きたくなってきた。思い切ってテントを出ると即席の小川がテント場に出現していた。あちらこちらのテントでヘッドランプが灯って水をかき出したり、小川の流れを変えようと必死の格闘が。

雲ノ平へは沢へ下らないと行けない。
明日、行けるだろうか。