八ヶ岳 2Day’s Hike

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久しぶりに山記事投稿。

去年は何かと時間が取れずに北アルプスは蝶ヶ岳、比良山は武奈ヶ岳に行ったきりだった。
毎年行っていた八ヶ岳には行けなかった。

いつもは秋だけど、今年は思い切って梅雨の時期にセッティング。
確実に雨なのでテントはやめて、ずっと以前から泊まりたいと思っていた山小屋、黒百合ヒュッテに泊まってきた。

今回は電車でアクセス。始発に乗って新幹線、特急、在来線と乗り継いで10時頃に茅野駅着。
電車を降りた瞬間に吸い込む空気が美味い。普段吸ってる空気が如何に汚れているのかがよく分かる。
美味い空気を吸ってこれから始まる日常を離れた山旅にも期待感が膨らむ。

茅野駅からバスで渋の湯までおよそ50分。関西から電車でも12時前には登山口に着ける。

小雨が降る中ハイク開始。黒百合ヒュッテまではおよそ2時間半の行程。
苔むしてごつごつした岩のトレイルがしばらく続く。
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時期的には新緑の季節で、雨に濡れて緑が一層濃く見える。
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薄暗い樹林帯を行く。
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訪れる季節によって目に付く植生も違う。
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雨に濡れた岩のトレイルは結構滑り易い。
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2時半頃小屋着。
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山桜が満開だった。
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その背後には雪が残っていたりする。
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女子に人気の小屋と言うだけあって細かいテイストが可愛らしい。
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レアな山関係の本が充実。
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こちらの本棚は「じゃりン子チエ」から藤原新也までとディープで飽きさせない。
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「先生」と呼ばれる人の雪型に関する内容の濃い講義が有ったり、雨で小屋に閉じ込められていても夕飯までの時間は退屈しない。
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3年前に幕営した小屋前のテントサイト。ニーモのテントが3張りも有ったりして、やっぱり新しいテント欲しいなと思ったり。
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5時半夕食。ハンバーグにシェアのおでん。
バスから一緒だった人と相席で色々話しながらの食事。テントだとこういう事がないのでこれが小屋泊のいいところ。
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スタッフの人が黒百合が二輪咲いていますよ、と言うので食後に見て来た。
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8時半に消灯。そこそこ混んでいたけど布団一枚分のスペースは有った。
他の人のいびきで寝付きがよくないのは小屋泊の宿命、と言うかご愛嬌。

4時起きで5時半に朝食。塩分多めの山食。
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本降りだった雨は食後にはやんでいた。あらためて見ると形のいい小屋だ。
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天狗岳へ向けて出発。小屋で一緒だった人も、テントの人も、それぞれの目的地へと向かう。
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いきなりぐっと高度を上げる。
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小屋からの取り付きを登り切ると東西の天狗岳が見える。
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天狗の庭と呼ばれる岩稜帯を行く。雨は上がっているが、ガスが西から勢いよく流れてくる。
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あっという間に視界が悪くなる。
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天狗の庭を俯瞰。
ガスは途切れ途切れに流れて来て視界は晴れたり曇ったりを繰り返す。
同時に寒くなったり、暑くなったり。
自然現象の変化を肌で感じ、ただ無心に目前のピークを目指す。
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東天狗ピーク手前でしらびそ小屋を見下ろす。ちょうど真ん中辺りに小屋がある。
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ピークへの最後の登り。
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西天狗へ続く稜線。
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登り切るとガスが晴れた。
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頂上でUL系のギアを装備した人が居たので少し話しを聞いて、すぐに西天狗を目指す。
稜線を行って振り返ると東天狗は既にガスの中。
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根石から東天狗への稜線を4人組のパーティーが綺麗な隊列を組んで登っているのが見えた。
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西天狗ピークはガスに包まれていた。
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勢いよくガスが飛んで行く。
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対面する東天狗がガスの切れ目から見えた。
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しばらく待っていると晴れてきた。
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下界の町も見える。
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西天狗から尾根を唐沢鉱泉まで下りる。
等高線の詰まった急坂を下る。

桜を見つつ。
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下界では見かけない藻類、シダ類を見つつ。
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小屋で用意してもらった弁当を食べ。
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樹林帯まで下りて来た。
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西天狗から3時間程、黒百合を出て5時間程で唐沢鉱泉着。
温泉の後、生ビールと苔桃ジュースで乾杯。
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唐沢鉱泉はあらゆる場所にドライフラワーがあふれていた。
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慣れ親しんだ八ヶ岳、今回は初めてのルートと小屋泊ということで新鮮な山旅だった。

土日だけでこれだけ行けるのだったらどんどん行ってやろうじゃないか、と早速次の北アルプス行きを計画中。テントで3泊ぐらいの稜線歩きが出来ればいいなあ。