北アルプス 2DAYS 折立⇄薬師峠 7/16-17

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夏山シーズンが開幕して、山に行きたいなあと悶々とする日々。

今年はまだ高山に登っていないので、お盆の前に一度は北アルプスに入っておきたかった。

なかなかまとまった休みがない中、なんとか土日の連休で行けないかと富山までのアクセスを調べてみると、北陸新幹線のおかげで以前より随分と行きやすくなっていることが判明。土日で八ヶ岳は何度も行っているが、北アルプスは行ったことがなかったのでどこまで行けてどれぐらい楽しめるのかお試しも兼ねて行ってきた。

仕事終わりにビールと寿司を買ってサンダーバードに飛び乗って金沢まで、そして北陸新幹線に乗り換えて富山着は22時頃。今回は妻も同行なので野宿せずにホテルを取っていた。以前は24時頃に着いて慌ただしかったが今回はチェックインしてから街の散歩に出たりして富山では余裕をもって過ごせた。

DAY1 折立→薬師峠

5時半富山駅発のバスで折立へ。一応予約しておいたが思ったほど席は埋まっていなかった。今日が今シーズン初運行日だった。いよいよ夏山シーズン本番だなあと、テンションが上がる。でも、空はどんよりと曇っていた。

7時半ハイクスタート。
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前日までの雨で粘土質のトレイルはかなりぬかるんでいる。
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8時半、アラレちゃんのレストポイント着。
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パラパラと雨が降ってきた。折立からの登りは樹林帯を抜けてからの距離が長い。晴れていると陽を遮るものがないので体力の消耗が激しい。今回は雨だけど涼しく登れるので少し気分が楽だった。
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木道に出た。雨は小降りだ。
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だらだらと緩やかな登りが長く続く。これが、まさに折立のトレイル。
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晴れていると彼方まで続くトレイルが一望できて、疲れ始めている体を萎えさせるのだが、今日は涼しく、だらだらとお喋りしながら楽しんで登る。
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しかし、上の写真の4分後、ガスが一気に飛ぶ。
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太陽が容赦なく照りつける。高度2000メートル超えたあたりから息切れもしてきた。
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彼方に今日登る予定の薬師岳が見える。
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剱岳も見えてテンションが上がる。
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存在感がすごい。剱は本当に特別な山だ。
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今回は久しぶりに7月に北アルプスに入るので高山植物を楽しみにしていたのだが、すでに盛りを過ぎているようだ。トンボが多くて虫が少なく、様子が違う。雪が少なかったせいだろうか。
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さっきまでガスで隠れていたトレイルが彼方まで続くのが見える。まだまだ先は長い。
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暑い、汗が一気に吹き出してくる。レヤリングはスキンメッシュの上に速乾の半袖Tシャツを着ていた。気づくとTシャツに汗の跡が白く浮かんでいた。2.5リットルかついできた水がみるみる減っていく。塩分もこまめにとる。
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高度が上がったせいか、暑さのせいか、足取りが重くなってきた。半袖だったので腕に当たる陽射しが気にはなっていたが日焼け止めは塗らなかった。
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ようやく太郎の小屋が見えてきた。このまま薬師岳に登るのが億劫になる程疲れていた。妻は快調に飛ばしていく。
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小屋手前でようやくチングルマの花を見つける。でもやはり盛りを過ぎていて、ほとんど綿毛になっている。
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11時半太郎着。小屋前から薬師岳を眺める。
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方角を変えれば、雲ノ平の先に鷲羽、水晶と満足度の高い風景。
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小屋前でお昼にして、薬師峠のテントサイトに向かう。この辺りも木道の下は水が流れているはずなのに枯れている。
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薬師峠テントサイトが見える。まだ数張しか張っていない。
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場所は選び放題だったのでちょっと高台に幕営。相変わらず暑い。
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テントを張り終えて気づいたのだが両腕が真っ赤になっていて少し腫れているようにも見える。水場に行って冷やす。体全体が火照っているので顔を洗って、濡らした手ぬぐいで上半身を拭く。
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テントに戻り予定通り薬師岳アタックに向かう。条件は申し分ない。明日は天気が崩れそうなので今日のうちに登っておきたかったが、登り始めて数分で体に力が入らなくなる。頭もぼんやりしている。妻は快調に飛ばしていく。待ってもらって木陰で休んだが調子がいつもと違う。高度のせいか、陽に当たり過ぎたせいかなのか分からないが、今から600メートルほど高度を上げるのは無理だと判断してテントに戻ることにした。

テントに戻ってからも何をするにも力が入らなくて吐き気もするので、ブッシュの陰で横になった。それから夕方までテントサイトで一番楽しいはずの時間を寝て過ごす羽目になってしまった。

夕食はパスタとワカメサラダ。パスタは全部食べれなかった。水分は無理にでも流し込んでおいた。食べてまた30分ほど寝ていると急に吐き気が収まりぼんやりしていた頭もクリアになってきた。空を見上げると夕陽が。寒くなってきたのでダウンジャケットを着る。

太郎平に上がって夕陽を見る。さっきまでの不調が嘘のように体が軽い。
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風はなく、無音の中、空だけが変化していく。
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太郎平におじさんがひとりいて、ほら見てごらん槍が見えるよ、と言うので振り返って見ると黒部五郎、三俣、槍が見えた。深呼吸をすると、空気はほどよく冷たく澄んでいて、肺の奥まですっと入ってくる。

これだけで来てよかったなと思える風景だった。
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今朝出てきた富山市の夜景も見えた。
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DAY2 薬師峠→折立 一応薬師岳アタック

昨晩は19時就寝、そして4時起き。深夜に一度目を覚ましたがよく眠れた。体は軽く、頭もクリアで調子いい。すぐに朝食の準備にかかる。
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縦走の人は既に撤収して出発している。
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今回初導入した、ULテーブル。これはかなり使い勝手がよかった。ガスカートリッジを乗せると安定感抜群だし、熱いままのフライパンやクッカーも気にせず置けるし、食器類には砂がつかないし。超軽量なのでザックの背面に忍ばせておけば気にならない。
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天気は下り坂だけど、体調がいいので薬師岳に再アタックすることに。
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まずは薬師平まで一気に高度を上げる。
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薬師平を抜けたあたりで雨が降ってきた。ようやくここまできてお花畑らしい風景に出会う。
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チングルマ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイなどの群生地。
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薬師岳山荘手前の稜線に出ると本降りになった。小屋まで行って休憩して進むも、稜線に出ると強風がドンッと体を打った。この先はピークまで吹きさらしなので危険と判断して撤退することに。薬師峠までの下りはトレイルが小川のようになっていてシューズの中まで浸水してきた。
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折立への下りは小雨になったので、今度は登山口まで涼しく下りてくることができた。
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わずか1泊の北アルプスハイクだったが、気象の変化が目まぐるしく、目にする風景は多様で雄大で、満足度はかなり高いものになった。さらに紫外線対策はもっと入念にしないといけないという教訓まで得ることができたので、お盆の前哨戦にはいい山行になった。山は行く度に何かしら反省点がある。そして装備が増える。