中央分水嶺・高島トレイルセクションハイク 水坂峠→木地山峠 2DAYS 5/26-27

posted in: 近隣の山 | 0

2年前から歩いている中央分水嶺・高島トレイルを今年もセクションハイクしてきた。長い高島トレイルもいよいよ後半部分に差し掛かる。今回は水坂峠から木地山峠まで歩いてきた。

例年ゴールデンウィークに歩いていたのだが今回は忙しさもあり、5月下旬になってしまった。夏に近づいてしまったので暑いだろうなとは思っていたけど、予想通り暑いトレイルだった。

高島トレイルセクションハイク DAY1 5/26 水坂峠→横谷峠

前回から1年も経つとトレイルへのアクセス方法を忘れてしまう。調べ直して、始発で神戸を出て近江今津駅へ。そしてバスで保坂まで来ると去年トレイルを歩き終えて疲れた体で眺めた懐かしい風景が広がっていた。

バックパックはraywaybackpack。今まで縦走で3回使っているがほころびひとつ出ていない。

バスに給水の要のナルゲンボトルを忘れてしまいショック状態のまま歩き始める。

水坂峠のトレイル入口。林道を挟んだ反対側の出口も見て、去年の続きが始まるんだと気持ちが高ぶる。

8時53分、ハイクスタート。いきなりの急登で滝汗。

しばらく登ると去年登った武奈ヶ獄が見える。

高島トレイルのマーキングを見て、戻ってきたんだと思った。

杉とブナ混じりの森を歩く。

虫が多いので蚊取り線香は常に炊いていた。

眺望のない地味な登りが続く。

風もなく、蒸し暑い。

10時40分、二の谷山。ここでソロの男性に出会うが今回唯一出会ったハイカーになる。

相変わらず地味なトレイルが続く。自衛隊演習地から時たま炸裂音が聞こえてくる以外静かだ。

そして倒木が多い。見た限り最近倒れたようだった。

桜峠に向かってゆるゆると下る。

自衛隊演習地回避のためのロード歩き。直射日光を浴びて暑い。

別荘地付近からトレイルに復帰するのだが少し迷ってしまった。倒木が相変わらず多く、またいで歩く。

森は相変わらず地味なままで眺望も特になく飽きがくる。

シャクナゲのジャングルに入った。初めて変化らしい変化に出会う。

ここを抜ければ今回の幕営地横谷峠だ。

もう少し先まで歩きたいところだったが、貴重な水場なので今日はここで幕営。水場はあらぬ方向を探してしまって30分ほどロスしてしまった。林道を下った所にあった。少し汲みにくい水場だったが水量豊富で浄水器なしで飲める。

17時、峠周辺には幕営適地がなく、この先も急登なので少しきた道を戻ってテントを張った。

なかなかの幕営地だが、静かすぎるのが少々不気味なのでひとりだと厳しいかもしれない。

夕食は定番のカレー。面白くないセクションだな〜と話しながら就寝。

高島トレイルセクションハイク DAY2 5/27 横谷峠→木地山峠

3時半起床。朝食はビバークレーション。初めて試してみたが味によって好みが別れるかもしれない。

暗い森の中から空が白んでくるのが見えた。

5時、ハイクスタート。

昨日水場を探し回ったトレイルに入る。超急登だ。

しかし登り切るとブナの森が広がっていた。今回初めてテンションが上がる。

広く緩やかなブナのトレイルを歩く。

この辺りは歩く人が多いのか、初めて整備されているトレイルを見る。

前方に池が見えてきた。

駒ヶ池だ。

初めて見る、不思議な池だった。静寂の中にカエルの鳴き声だけが時折聞こえてくる。思わず座り込んでぼんやりと空間に身を委ねる。ここが今回のセクションのハイライトになった。昨日の地味な歩きはこの瞬間の為にあったのだ、ご褒美なのだと思った。

その後も気持ちのいいブナの森のトレイルが続いた。

8時13分、駒ヶ岳。

この先は細尾根になっていて、支尾根が多く、踏み跡は少なく、マーキングも最小限しかないので迷いやすく、何度か引き返さなければならなかった。高島トレイルでは読図力とコンパスを扱う技術は必ず役に立つ。

10時37分、木地山峠着。次回のアクセスを考えると百里ヶ岳を越えた先まで行っておきたかったが満足感もあり、今回のセクションハイクはここで終了。

朽木麻生の集落へ下りる道が大変だった。沢に向かって斜度のきつい細い道が延々と続く。

12時、朽木麻生へ下りてきた。静かな集落で帰りのバスを待ちつつ体を休める。次回のアクセスにこの道を登るのはきついかもしれない。

水坂峠〜木地山峠のセクションは前半は地味で倒木避けに体力を奪われもしたが、後半はハイライトの駒ヶ池に加え、広々としたブナの森があり、歩く楽しみを覚えさせてくれるトレイルだった。駒ヶ池はまた訪れてみたい場所のひとつになった。